トリインフルエンザについて(時系列順に掲載しています。)



(2006年3月25日)
中国上海市でトリインフルエンザによる女性の死亡例が確認されました。
感染経路などについてまだ、発表はありません。3月13日に発病し、21日に死亡しています。
中国の衛生水準からして、警戒が必要ではないかと思われます。

http://www.moh.gov.cn/public/open.aspx?n_id=11630&seq=按?索引

The Shanghai city govenment has confirmed the case of human infection with the H5N1 avian influenza virus. The case, which was fatal, occurred in a 29-year-old female migrant worker. She developed the symptom on 13March and died on 21 March.I think
Considering the fact that happened in big city and China's sanitary administration, we must be alert.







(2005年12月22日)
H5N1鳥インフルエンザビールスにタミフルへの耐性が生じる可能性。
ベトナムで鳥インフルエンザに罹患した少女に対して、早期からタミフルが投与されたが、
効果はなく、死亡したケースのあることがわかった。
現在、推奨されているタミフルによる治療は、鳥インフルエンザビールスの耐性菌を
生じさせる可能性も否定できない。

http://content.nejm.org/cgi/content/full/353/25/2667




(2005年1月4日)
ベトナムでH5N1インフルエンザの患者が発生した模様です。
旧正月の2月から家禽類の取引が特にさかんになることから、感染の拡大の危険が懸念されています。

http://www.who.int/csr/don/2004_12_30/en/


(11月2日)
トリインフルエンザのウイルスがさらに,熱耐性を獲得したことが明らかになりました。
37℃で6日間の耐性を示したとのことです。
さたに、アヒルに関しては無症状でも、H5N1型に感染すれば、他へ感染しうるだけのウイルスを排出していることもわかりました。
このことより、無症状のアヒルの群れでも危険だということです。

http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/labstudy_2004_10_29/en/

なお、人から人への感染の問題についてはまだ調査中のようです。


(9月29日)タイでトリインフルエンザが人から人へ感染した可能性があることが報告されました。
H5N1トリインフルエンザウイルスが、危険なウイルスに変異したのか、従来のウイルスが
人から人へ感染したまれなケースなのかは現在、調査中とのことです。
前者ならば、疫病の始まりということになり、後者ならば、特に大きな変化はないということになります。
http://www.who.int/csr/don/2004_09_28a/en/

(8月21日)
ベトナムのインフルエンザはH5N1型であることが確認されました。現在、人間にとって危険となる変異が起きていないかを確認しているところだそうです。
http://www.who.int/csr/don/2004_08_18/en/

中国でH5N1ウイルスの豚への感染があったとの報告が中国からなされました。豚がトリインフルエンザに感染すると、豚は人間のインフルエンザにも感染するため、人間と人間との間を感染する新しいインフルエンザウイルスの製造工場になりかねません。前世紀のトリインフルエンザの疫病の発生には豚の感染が先行していました。WHOは詳細を調査中とのことです。事実とすれば、危険な兆候です。
http://www.who.int/csr/don/2004_08_20/en/

厚生労働省はインフルエンザ特効薬のタミフルの備蓄を開始すると本日発表しています。時宜にかなったことと思われます。トリインフルエンザだけでなく人間のインフルエンザも流行させないようにすることが新型ウイルス発生阻止のためには重要です。

(8月16日)
ベトナムで再度患者が発生しました。
7月に家禽類での感染が報告されていましたが、人への感染リスクを改めて知らしめることになっています。
患者は4歳の男の子(8月2日死亡)、1歳の女の子(8月4日死亡)、(両者とも北部地域)、25歳の女性(8月6日死亡 南部地域)
ウイルスのタイプはH5型と判別されています。H5N1型であることが濃厚です。
http://www.who.int/csr/don/2004_08_12/en/
http://www.who.int/csr/don/2004_08_13/en/

(2月2日)
WHOはベトナムで人から人への感染が生じたと結論づける段階ではなく、一つの可能な説明であるとしています。
少なくとも、トリインフルエンザが人から人へ感染するようになったという証拠はまだないとしています。
家禽類から感染したと感染経路を特定できないので、人から人への感染を危惧している段階とのことです。
人から人へ感染するのかは、DNAを解析して結論づけるしかありません。少なくとも現段階で人から人へ感染するトリインフルエンザが蔓延しているという証拠はないようですし、ベトナムもそういう状態ではないようです。。
マスコミの報道は少し先走っているところがあります。
危機意識を持つのは大事ですが、正確ではありません。
新型変異の可能性が低いとする福田官房長官の発言は現段階では正確なものでしょう。
http://www.who.int/csr/don/2004_02_01/en/


(1月28日)
WHOは、屠殺に従事する者は防護服をつけ、インフルエンザのワクチンを接種することを勧告しました。
事態はかなり深刻ということと思われます。ウイルスが封じ込められるかは今後の推移を見守るしかありません。

http://www.who.int/mediacentre/releases/2004/pr7/en/


(1月27日)
WHOはトリインフルエンザに関して、渡航についての勧告は現在出していません。
ただし、旅行者は野禽類のマーケットや農場には近づかないようにすること、卵を含んだ野禽類の食べ物は完全に火が通っていること確認するようにとのアドバイスを出しています。

http://www.who.int/csr/don/2004_01_26/en/




(1月17日)
トリインフルエンザについては以下のホームページが詳しいので参考にしましょう。
http://idsc.nih.go.jp/others/topics/flu/QA040113.html


野生動物は道のウイルスを持っていることがあり、不用意にさばくと体液経由などで人間に道のウイルスが感染することがあります。しかし、ウイルスは基本的に特定の宿主(感染する対象)があるので、動物で流行している病気が人間に感染するとは限りません。
ただ、問題はウイルスは単純な構造をしており、変化しやすいということです。人間の体内に入り込んだりして、うまいこと突然変異をおこして、人間のインフルエンザの遺伝子を取りこんだりして、人間から人間へ感染するウイルスに変化することがあります。こうなると、まさしく実験的につくらえた細菌兵器と変わりません。
トリインフルエンザはもともとトリや豚にしか感染しないウイルスですが、まれに、人間に感染することがあることが確認されています。インフルエンザにかかった生きているトリから直接人体にウイルスが入り込むのが原因だと考えられています。仮に、このウイルスが仮に変異を起こすといままでにない新種になり、大変なことになります。そこで、大騒ぎになっているということです。
逆に、このウイルスが変異する前に押さえ込めばとりあえず安全と言うことです。

WHOでは、今のところ人間から人間に感染するような新種に変化してはいないようだとしています。
http://www.who.int/csr/don/2004_01_14/en/

少なくとも、食肉から感染するという証拠はありません。また、ウイルスは火を通せば容易に死滅します。死んだトリの肉から生きたインフルエンザの菌が人体に直接入り込むことは考えにくいことです。
仮に鶏肉が値下がりしたら、お買い得であると判断できます。



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