変化し続ける巨龍(禁煙法施行後の北京)
 





 北京の目抜き通り王府井(東京で言う銀座)。写真からもわかるように、歩きタバコなど見かけない。仮に江戸川区なら、必ず歩きタバコをしている者がいるであろう。
 
 王府井にある超有名なパオツ屋
 店内は全面禁煙である。健康のために店内全面禁煙との北京市の表示がある。なぜ、禁煙にするかの理由(健康を守るため)が示されている。
 繁華街とは言え、このクラスの店だと、写真からもわかるように、主な利用者は中国人ばかりである。禁煙は外国人観光客向けのオリンピックパフォーマンスではないことがわかる。
 
 場末のごく普通の定食屋。
 中は完全禁煙である。写真でもわかるように灰皿もなく、皆禁煙を守っている。なお、基本的に現在、違反者から罰金は徴収されていない。市民の自覚を促すことによって禁煙が進められている。どこの国でもそうだか、違反者は少数なのである。
 北京市愛国衛生運動委員会と表示にあるとおり禁煙は愛国衛生運動である。アヘン戦争の苦い経験も根底にはある。
 場末のそばや。中国は一般的に店が大きいので、高級そうに見えなくもないが、日本でいうと町のそばやと言うところである。やはり、完全禁煙である。この裏の横町には風俗店があるような、はずれた地域である。
 
 仲間とレストランで食事。もちろん完全禁煙である。ここは、庶民の行くような普通の店である。喫煙に関しては北京全体がこんな感じである。
 なお、日本では北京の全面禁煙になった飲食店が閉店の危機に瀕しているということがかって大手マスコミで大々的に報道されたが、この写真だけからでもわかるようにそれはデマである。 北京でも日本人駐在員向けの店は禁煙の方針を無視しているらしい。ニューヨークの禁煙法でも日本人経営の寿司屋が法を無視していたことがあった。悲しいことである。
 また、私は北京行きの飛行機のトイレの中で喫煙をしている者を見つけたことがあるが、悲しいことに皆日本人であった。しかし、注意されると吸っていないとしらを切るか、逆切れするのである。
 中国は着実に変化してきている。

 
 
 
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