禁煙陳情を不採択 都議会の委員会


 都議会の各委員会を禁煙にするように杉並区の男性が求めた陳情が、13日の都議会議会運営委員会で審査された。出席議員23人のうち、賛成したのは4人だけで不採択。禁煙にするかどうかは、これまで通り各委員会の自主性に任されることになった。

 都議会では、委員会ごとに喫煙への態度を決めている。

 禁煙は文教委員会だけ。財務、公営企業の両委員会は「自粛」、都市・環境、経済・港湾、建設・住宅の3委員会は「分煙」、総務委員会は「個人の良識」、厚生委員会は「マナーを守って本人の自主性にまかせる」となっている。喫煙が自由なのは、警察・消防と行財政改革特別、議会運営の三つだ。

 この日の審査では、共産党が「喫煙しない人の人権を守るべきだ」、生活者ネットが「自粛、分煙は無意味だ」と陳情に賛成した。

 たばこを吸わない公明党の石井義修幹事長は「喫煙すれば心臓病や肺がんが増え、医療費が増える。山火事、地球温暖化の原因にもなり、税収を超える被害につながる。ちなみに公明党の控室は禁煙です」と語ったが、「喫煙は個人のし好の問題」と反対に回った。

(2/14朝日新聞)



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