セクション3 解決法
効果的な保護方法
室内完全禁煙

 受動喫煙には安全量がない。それゆえ、室内完全禁煙が人々を受動喫煙の危険から健康を適切に守る唯一の科学的方法である。肝炎禁煙は健康を守る。それが導入されると受動喫煙量は減少し、健康状態は改善する。それは、極めて安価であり、たばこ産業によって推進されている役にたたない代替案に比べて特にそうである。タバコ産業は通常第三者を通じて推進しているが、それは、
・同一空間で喫煙者と非喫煙者を分ける(分煙)
・換気と空気清浄装置を組み合わせた喫煙所
 である。 
 
役にたたない”代替案’

(中略)
 
 一つの換気という手段を使ってばこ会社からなされるアプローチは喫煙室の設置である。そしてそれはいくつかの地域でバーやレストランに認められてしまっている。これは、喫煙区域をと非喫煙区域を物理的障壁で区切り、別系統の換気をおこなうものである。これらは、喫煙室(DSRs)と呼ばれ受動喫煙を減少させるためにデザインかつ試験された非環流で外へ排気しかつ陰圧で区切られたものである。現存する文献ではそのようなものは内部での受動喫煙を受動喫煙をある程度減少させるかもしれないが、内部での受動喫煙はなくさない。のみならず、隣接する外部での非喫煙者の受動喫煙もなくさないし、中へ入ることを要求される労働者を全く保護しないどころか、その受動喫煙を強くする。このようにして健康への危険を増大させる。たとえば、喫煙室のドアはポンプのような働きをし、人が出入りする際に中から煙を外へ出す。 
 喫煙室は高価で設置が難しい(BOX1)。この問題のため喫煙室の設置を許可した地域でも後に喫煙室を撤去するように法改正がなされている。歓楽施設で喫煙室を設置する動きは特に労働者の健康の観点から問題がある。なぜなら、そうすることによって労働者の受動喫煙暴露量が特に増加するからである。 
 加えて喫煙室の設置を許可するよりさらに問題なのは義務づけることである。それは歓楽業界に高価かつ意味のない換気設備への投資をさせることになり、あとあと高額な投資をしたことを理由に完全禁煙法の制定を妨げることになるのである。
 
BOX1  なぜ喫煙室の設置がいけないのか?
・喫煙室は設置が難しく設置維持に多額の費用がかかり、要求通りに設置運営されることがあまりない。そして喫煙者と労働者に濃縮された受動喫煙を強いる。
・空気清浄や換気システムは非喫煙場所と独立換気であっても、快適さを目的とはできても健康を守り、毒を取り除くことはできない。
・理論的には法が喫煙室内での労働を強要されないとしても、実際には経営者が来客を喜ばせるため喫煙室に入るように従業員に圧力をかける。
・喫煙室のドアは使用のため絶え間なく開けられ、あるいは開放されたままになる;それは中が煙いからである(喫煙者も使用を嫌がる)。ドアから漏れる受動喫煙量は相当な量である。
・喫煙室のコストは高く、政府の喫煙対策の障害となる。
(翻訳 河村昌弘)




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